レポA前半戦

スクリーンに「Are you ready?」の文字が浮かび上がり、一斉に立ち上がる客席。
スクリーンには、「アポロ」から順に、今までポルノがリリースしてきたCD/DVDのジャケットが流れていきます。
そして「ギフト」まで来た後……
ステージ右手と左手から、それぞれスモークと共に、ついにポルノのお二人が登場!
衣装は、昭仁さんが鮮やかな赤の上下で、ジャケットの下は白のTシャツ。
晴一さんは上が黒のジャケットと白のTシャツ、下は1日目が青、2日目はつなぎのようなカーキ(緑?)色でした。
6日にはMCでこの衣装についての話があって、
 晴「さっき気づいたんじゃけど、こうやって上を脱ぐと(上は2人ともTシャツで、下の色が違うだけだから)俺らお揃いみたいじゃんね?」
 昭「実は、リハーサルの時から気づいてた(笑)」
それで、晴一さんが「赤と青って、ガチャピンとムックみたい」という話をし始め、あれは青じゃなくて緑だったとか、ムックとガチャピンの色がごちゃごちゃになったりとか、まあいろいろあった末に、
 晴「お前、赤レンジャーでリーダーとか思ってるかもしれんけど、その法則(ガチャピンとムック)でいくと俺がリーダー格だから!」
てなわけで、昭仁さん=ムック、晴一さん=ガチャピンで落ち着いたみたいです(笑)
ただ、実際に7日の晴一さんのズボンは緑系だったわけなのですが、雨のせいでMCはほぼカットされてしまったため、ガチャピンを狙ったのかどうか真相は闇の中です(笑)

さて、まず一発目の曲ですよ。何が来るんだろう、とドキドキしていたら……
む、アレンジのせいで最初はよくわからんぞ。いや待て、このギターとベースは、もしかして……
まさかの「ライオン」!!
うわぁ、うわぁ、すっごく意外!!
イントロの時点で「嘘ぉ!?」と「きたー!!」が頭の中で混在して、大変なことになってました(苦笑)
昭仁さんはよく「以前と歌い方が変わった」って言われてますが、私が聴く限りはロマエゴのCDと変わらないように思いました。
……私に微妙な音の区別が付くのかと言われれば、口を閉ざさざるを得ないんですけどね(笑)

そんな不思議な高揚感の中で迎えた2曲目、「痛い立ち位置」。
野外で絶対聴きたかった曲のひとつだったので、聴けてものすごく嬉しかったです。
「隠す バレる……」のところが、めっちゃ格好良かった。

そして3曲目。ん? え?? このイントロは……
――「ヒトリノ夜」だ!!!
「嘘ぉ!?」と「きたー!!」の混在、ぱーと2(笑)
だって、滅多にライブではやらないって聞いていたんですもの。絶対に聴けないんだろうと思ってたんですもの!
興奮しすぎて昭仁さんがどんな風に歌ってたかとか、晴一さんがどんな風にギターを弾いてたかとか、さっぱり覚えてないです(苦笑)
2日も聴いたのになー。

4曲目は「ポストマン」。
スクリーンに可愛いポストマンのアニメーションが流れてました。
しかも、歌詞に合わせてスフィンクスやら天安門やら出てくるの!
仮タイトルが「スタジアム」だっただけあって、やっぱり野外が似合う曲でした。
しかし7日は、この演奏中に雨がぽつぽつと……アウトロあたりで本降りになり始め、あわてる客席。

ポストマンの後、最初のMC。
「わしらがー、ポルノグラフィティじゃ!!」
今日はお祭り騒ぎをしよう、皆で馬鹿になって、びしょびしょの濡れ鼠になって帰ろう、と昭仁さん。7日なんか、冗談じゃなく本気で濡れ鼠になりましたがね(笑)
晴一さんからも一言どうぞ、というわけで、
 晴「お祭りっていうのは収穫を祝うもんなんで、今日収穫できるのは皆の笑顔なんじゃないかと。
   俺も今日は浮かれてます。浮かれ気分でロックンロール!(笑)
   浮かれ気分でー?」
 客「ロックンロール!!」
 昭「……はい、まさかのコール&レスポンスですね(笑)」
これはどうも最近の晴一さんのお気に入りのようで、7日はこのコール&レスポンスを2回も行いました。
客席の反応に、ちらっと勝ち誇ったような笑みも見せてくれたりして(笑)
でも7日はポストマン終了のあたりから客席がレインコートを着たり荷物に袋を被せたりで忙しく、
 昭「みんなカッパの準備できた? ……誰も俺の言うことなんて聞いとらんじゃろ?」
いえ、聞いてます。聞いてますが……とりあえず荷物を保護しないと水没しちゃうの!!(笑)
昭仁さん曰く、横浜スタジアムが熱くなりすぎたので、天気職人がちょっと冷まそうと雨を降らしにきたんだろうとのことでしたが、冷ますにはちょーっと雨量が多かったんじゃないかな天気職人さん(笑)
ともかく、「この雨を思い出に変えよう」「今日という日を伝説にしよう」というわけで、
 晴「俺もギターが全部駄目になるまでは弾き続けるんで!!」
 昭「高いギターも?」
しかし、これは冗談では済まなかったのです……(涙)

ここからポルノの9年の歴史を振り返りましょう、ということで、各ツアーの最後の曲を順にやっていく形式に。
(6日はMCで説明がありましたが、7日はカットされちゃってたな……)
曲ごとに、そのツアーのロゴがスクリーンに現れてました。
というわけで、まずは5曲目「ベアーズ」from 「ポルノグラフィティがやってきた」。
6日、「♪右翼手が平凡なフライを落っことした」と歌いながら、なぜかレフトに行ってしまった昭仁さん。
歌いながら「あ、こっちレフトだった」。
直後、歌詞間違いをして「♪歌詞を〜間違えた〜よ」と歌う昭仁さん。
でも、初聴きだった私の友達は気づいてなかったみたいです(笑)
7日はちゃんとライト側に行ってましたが、この曲のときには既に相当な雨量になっていたので、駆けずり回る昭仁さんが滑ってしまわないかハラハラしてました。
でも、この曲を野球場で聴けて良かったです。

6曲目は「グラヴィティ」from「OPEN MUSIC CABINET」。
イントロを聞いた瞬間、私は歓声を上げました。m-CABIの中でも、特に好きな曲なんですもの!
6日は実際に空に月も出ていて、とっても綺麗でした。ただ、三日月ライトは2回も消さないでね(笑)
「いつからか〜違いはなくて」のフレーズが特に好きで、ただただ酔いしれてました。
最後のフレーズを歌い終わると、パーカッションが「ドンドンチャ♪ ドンドンチャ♪」と重みのあるリズムを刻み始め、
「♪We love me, and so we love you.」の大合唱。
そう、7曲目は「SWITCH」より「We Love Us」!
「We love me, and so we love you.」のところは昭仁さんは歌わないので、客席が合唱してたんですが、やっぱり知らない人もいて、
「A happy morning〜」や「A lucky evening〜」のところも全部「We love me〜」で歌ってる人がそれなりにいた模様です(笑)
でもまあ、そんなのは些細な問題だよね。

8曲目は「愛が呼ぶほうへ」from「74ers」。
このツアーロゴが出る時、一瞬Tamaさんが映ったような気がしたのですが、気のせいかな?
1番はボーカルとアコギだけで聴かせ、間奏から他の楽器も入ってきました。
7日は「降り続く雨」のところで昭仁さんが一瞬にやっと笑った気が。ちょうど、雨が強くなったのがこの曲でしたからね。
いくら望むまま水をくれるって言ったって、ステージ上が洪水になるくらい降らなくてもねぇ……(苦笑)

9曲目は「BITTER SWEET MUSIC BIZ」より「幸せについて本気だして考えてみた」。
皆して天に拳を突き上げるわけですが、7日の豪雨で腕を突き上げるとね、レインコートの袖から雨が入ってくるのよね(笑)
おかげでリストバンドびしょ濡れ。でも、それすらも楽しかったんだから、7日のテンションは絶対おかしいことになってたんだなぁと今になって思います。

ここで歴史を遡るのを一度止めて、MC。
7日、「奇跡が起こった!」と昭仁さん。
愛が呼ぶほうへを歌っているときに、雨で左目のコンタクトレンズがずれて、スタッフに新しいのを持ってくるように合図したそうですが、その間にまた雨が目に入って、ずれたはずのコンタクトが元に戻ったらしいです。
しかしここで晴一さんが「それよりお前の前髪の方が奇跡だ」とばっさり。
確かに、髪が雨に濡れてぺちゃっとなってました。濡れる前は、これ以上ないくらいの男前だったのにねぇ(笑)
昭仁さんは、一応ヘアメイクしてもらったんだけどね、猫っ毛だからね……と零しつつ、
 昭「横分けとかになると思いますが、嫌いにならないでください」
そんなことで嫌いになったりしませんよ!!(笑) ご心配なく!

ここでスタジアムに掲げられてる広告看板のことを話し出した昭仁さん。
何でも、ひとつ気になる看板があるらしく、カメラさんに指示してスクリーンに映し出してもらいます。
と、そこに映った看板には、「糸でんわ」の文字が。
「この看板は一体何だ。糸電話で稼げる会社ってどんなだ」とみんなが気にしてライブに集中できなくなるといけないので(笑)、
昭仁さんが調べてきてくれたらしいです。
なんでも、携帯電話ショップだそうで。へぇ……携帯ってもろ電波なのに、あえての糸電話なんだ……(笑)
これ、6日から気になってたから、調べてくれてて嬉しかったです。
で、そこから「こうやって見ると、(広告看板に)『横浜』って書いてあるのが多いわけで……横浜にちなんだ曲を」
というわけで、10曲目の「横浜リリー」に突入。
実際に横浜の地で聴くリリーは格別でしたvv

お次の11曲目は、センターの円形ステージにメンバー・サポメンが集結、炎に囲まれたエキゾチックな雰囲気の中で始まった「アゲハ蝶」。
もうもう、アレンジが素敵過ぎでした。
6日など、NAOTOさんのバイオリンの音が切なく響いてて、クラップしないで聞き惚れてました……vv
7日は雨が酷いので大丈夫かな? と思いましたが、無事に燃えてくれてました。スタッフさんは大変だったろうな……
NAOTOさんのヴァイオリンも、相当大変そうでした。
でも、客席による「ラララ……」の合唱、6日よりずっと声が出てる気がしましたよ。
雨が加わったことで、演出も更に幻想的に見えたし。

そして、昭仁さんだけ中央に残っての「カルマの坂」。
「次の曲は約7年前にできた曲で、人間の業とか欲とかを歌っている、すごく壮大なもので。
当時はまだ20代で未熟で、表現しきれない部分もあったと思うので、30代の今また歌ってみようと思います」
そんなようなことを昭仁さんが言われたので、「カルマ……!!」とものすごく期待したのですが、それを裏切らない演奏でした。
もちろんCDで聴いてもすごい曲なんですが、「30代の昭仁さん」の歌うカルマの坂は、本当に神懸かってるとしか言いようがなかったです。
もとから好きでしたけど、ますます好きになりました。あー、素敵。
7日も曲紹介自体は6日と同じでしたが、曲に入る前、
 昭「小さい頃は……雷が苦手じゃったなぁ……」
 客「(笑)」
 昭「雷鳴ると、いっつも押し入れの中に隠れてた」
 客「(驚)!」
 昭「でも今はこうやって雷の中、会場のど真ん中で歌えることを幸せに思います」
と、雨の日ならではのお話も聞けたのでした(笑)

そして、13曲目「ヴォイス」from「Cupid(is paited blind)」。
6日は2番サビの歌詞がそっくり1番サビと同じになってしまうハプニングがありましたが、7日も1番サビでアクシデント発生!
「♪きーっと……」の後にぷつんという音が聞こえて、急に昭仁さんの声が聞こえなくなった!!
……なんと、雨でマイクがイカレてしまったようなのです。
でも、昭仁さんの声が途切れるや否や、客席からサビの大合唱!!結局、「僕はここにいるんだ」から「〜感じる」まで皆で歌うことに。
その間にマイクが交換され、2番からは無事に昭仁さんの声が聴けるようになりました。
青い照明と雨の組み合わせもすごく綺麗だったし、曲自体も力強くて透き通ってて最高!!
しかも、曲の後に昭仁さんが「ありがとう! みんなの声はちゃんと届きました」みたいなことを言われて、本気で泣きそうになった……
たぶん、やろうと思えば「どこかで待つ人よ」あたりから入れたと思うんですよ。でも、サビの最後まで皆に歌わせてくれて。
みんなの「声」がちゃんとステージに「届い」て、しかもその曲が「ヴォイス」だなんて。
まるで何かの演出みたいだ……!!
すっごく感動しました。あああ、好きだ……

ここまでが前半戦。では、次の後半戦にGO!